多段加工の流線法の開発(省エネ省力型の材料成形加工解析システムの開発 - 7)

摘要

ロール成形等の多段加工ではタンデム配置された複数の工具を素材が通過する際に同時噛みのため送り方向に内部応力が生じる。この影響を考慮するためには、複数の加工段を含む解析領域を定義して実用的な時間と精度で変形解析を行う必要がある。剛塑性有限要素解析では非定常解析と定常解析（流線法）があり、前者は主に鍛造やプレスなどの二次加工、後者は主に圧延や押出しなどの一次加工に利用されてきた。非定常解析では加工前の素材メッシュを入力すればよいので簡便だが、変形処理量が多いので計算時間が増大する傾向である。