テーブルトップ超精密4軸加工機の開発 第13報：小径砥石におけるELID IIIでの研削液濃度変化による加工面評価－その2

摘要

近年，携帯映像機器，携帯音響機器，小型記録装置などの急速な小型化および軽量化に伴い，それらを構成する精密電子部品，光学系部品，機構部品なども，よりいっそうの小型化が要求されている．それらのプラスチック部品を製作する金型部品が小さくなっているにも関わらず，金型を製作する工作機械には大型の物を使用しているのが現状である．そこで本研究では，加工環境に制約がなく持ち運びの自由なテーブルトップ型で，複雑形状加工に対応した4軸制御の加工機の開発を行ってきた．本報では，微小径球面形状を有する金型にELID 研削加工を目的として、マイナス側電極を設置せずに、研削液濃度の変化による加工面評価の基礎的な加工実験を行ったので報告する。また新規に開発したノズル式電極レスELID 研削の基礎実験を行ったので報告する。