21世紀に通用する技能―技能五輪国際大会と技能伝承

摘要

2007 年11 月14日から21 日までの8 日間にわたり、62の国·地域が参加して静岡県で「2007 年ユニバーサル技能五輪国際大会」（同大会日本組織委員会主催、会長＝御手洗富士夫·日本経団連会長）が開催された。22 歳以下の若年技能者が参加する技能五輪国際大会と障害をもつ技能者の国際アビリンピックがはじめて同時開催の歴史的に意義ある大会でもあった。国を挙げての一大イベントとなり、期間中予想を上回る入場者があり、日本のものづくりに対する関心の高まりが伺えた。筆者は48 競技職種のうちの1つである機械製図CAD 職種ショプスーパーバイザーとして大会運営の一端に携わる機会を得たので、運営側から見た技能伝承における参加国の捉え方とともに今後の技能のあり方·変遷について考察を交えて報告する。