STEP に基づく製品データ品質保障に関する研究（第5報）―PDQ検証項目の測定方法に基づく体系化

摘要

本研究では，図1 に示すように品質基準表現として，モデル記述にあいまいさの無いSTEP 技術を用いた品質保障方法を提案する．第１報では，その概要について，第２報では等価変換プログラミング言語(以下，ET 言語)を用いEXPRESS-X 検証アルゴリズムを設計する手法について提案した．第3 報では，製品データの入力方法及び提案した検証アルゴリズム設計手法の実用性について報告した．第4報では、ET 言語を用いて設計した品質検証アルゴリズムをEXPRESS-X 言語へ変換する手法について報告した．今後，PDQ ガイドラインを実装する必要があるが，体系化が不十分な為に実装が困難である．そこで本報では，PDQ 検証作業とは，製品モデルをある尺度を用いて測定し、その結果を用いて判定する作業である事に注目し，PDQ 検証項目を測定方法に基づき体系化しアルゴリズム記述が容易であるET 言語を用いて効率的に開発する手法を提案する。