流水メッキ液中のダイヤモンド砥粒の挙動とワイヤ工具表面の固着状態の関係

摘要

本研究では，ダイヤモンド電着ワイヤ工具の高速作製法を確立することを目的として，電着パイプ中にメッキ液と砥粒の懸濁液による流れをつくり，その流れの中に芯線を通過させることによってワイヤ工具を高速で作製することを検討している．本報告では，電着パイプの懸濁液流出部の形状が砥粒の電着状態に及ぼす影響について検討を行った．また，電着パイプ中における芯線近傍の砥粒の挙動を観察し，懸濁液中で砥粒が固着する要因について検討した結果を述べる．