インバースマニュファクチャリングのためのアップグレーダブル設計（第６報）－機能追加／削除によるアップグレード設計

摘要

現在の大量生産·大量廃棄型生産システムからの脱却を図るためのコンセプトとしてインバース·マニュファクチャリング(以下、IM)[1]が提案されている。IM 実現のため一手段として、製品の価値寿命のアップグレード(以下、UG)が挙げられる[2]。本研究におけるUG設計とは、図1 に示すように使用中もしくは再生産段階でUG モジュールを追加、削除、または交換することにより価値的寿命の延命かを図ることにより物理的寿命を最大限利用しようという製品設計戦略である。著者らがこれまで提案してきたUG設計手法[2]は、パラメータ変化により表されたUG(例えば、複写機におけるコピー速度を30cpm から40cpm に変更する)を扱ってきた。本稿では、これを拡張し、将来要求される機能の追加や削除（例えば、複写機において両面コピー機能を追加）を実現可能な多世代製品設計を行うためのUG設計方法論を提案する。