スマートグリッド実証試験設備の概要と6.6kV模擬配電線路による実証試験結果 その1

摘要

九州地域は，太陽光発電（Photovoltaics，以降PV）の導入比率が高く長亘長の配電線が多いため，配電線の電圧上昇や電圧変動といった課題が他地域より早く顕在化する可能性が高い。また，九州の気象特性や設備実態に即した電力供給の課題抽出と知見のない新技術等について，早期に有効性の技術的検証を行う必要がある。そこで模擬配電設備(模擬LRT装置，模擬線路装置, 模擬負荷装置等）を構築し同設備を用いて，PV設備や電圧調整機器を設置し実証試験を行っている。