高温超電導ケーブルの実系統連系試験進捗

摘要

高温超電導ケーブルの実系統連系試験については、平成19年度より新エネルギー·産業技術総合開発機構（NEDO）から受託し、住友電気工業株式会社、株式会社前川製作所および東京電力ホールディングス株式会社の3社体制で開始した。本プロジェクトは横浜市の旭変電所構内に66kV/200MVA/240m の三心一括型超電導ケーブルを布設し、国内で初めて超電導ケーブルを実系統に連系したものである。1年強にわたる系統運転での信頼性について検証を実施し残された課題として、冷却システムの大容量·高効率化·メンテナンスインターバルの延伸、短絡·地絡対策等があげられた。平成28年度より開始された「高温超電導実用化促進技術開発」の中でこれらの課題検証を現在実施している段階である。