MIセンサを利用した道路横設置型車両計測装置の高精度化

摘要

近年、増加する交通渋滞や排出ガスなどの交通問題を解決するため、ITS（Intelligent Transport System）が構築された。車両通行計測器として常設型と簡易型の車両計測装即実用化されている。常設型は、設備の規模と消費電力が大きいため、主要幹線道路にしか設置されていない。一方、簡易型はその他の一般道路に設置され、主に一週間程度の短期間計測が目的としている。磁気センサ方式は道路面に敷設した磁気センサの上を車両が通行することによって計測を行うものであるが、設置や撤去の際に作業が必須であり、車両通行時の振動が装置にダメージを与える恐れもある。これに対して赤外線方式は、道路横から計測できる。しかし、その精度は車体の色や天気に影響されやすいこと、センサユニット2個を5m程度離れで設置スペースが必要なことなどの問題がある。そこで本研究では、自動的に計測可能であり、簡単に設置や撤去が可能であり、車輌台数、車両速度、車両長も同時に計測可能な磁気センサを利用した車両計測装置の開発を目的としている。