非接地系送電線用地絡点表示器の動作検証

摘要

架空送電線路における故障発生箇所の早期発見ならびに復旧の迅速化を図るため，地絡点表示器（Ground fault Finder: GF）を開発·導入している。架空地線を設置していない非接地方式および抵抗遅延投入方式の送電線では，現在支持物に電流センサを取り付けているが，故障電流が小さいこと等から故障の検出が難しい。また，運用面では既存の非接地系送電用GFは適用設備に制約があるため取り付けられない箇所が多くある。取り付け可能な場合でも故障様相によっては正常に動作しないことがあるため，故障発生箇所を特定するのに苦慮している。そこで，既存GFを取り付けられない箇所においても使用可能で，動作信頼度の高いGFの検討および試作品の動作検証試験を行ったので報告する。