GISの最近の技術動向－その2－（インテリジェント化/新規適用技術）

摘要

インテリジェント変電所システムは変電所全体を扱うステーションレベル，送電線等の回線/ユニット単位のベイレベル，変電所の一次機器に近いプロセスレベルの3つの階層に大略分類される。この各階層間はデジタル通信によるネットワークで結合され，高度な制御·監視·診断を可能にできる。このため，変電所の構成機器であるガス絶縁開閉装置(GIS)の監視制御装置は個別装置からネットワーク·デジタル技術を用いた高機能化が図られていくと考えられている。インテリジェント化には，運転·保守業務の支援を目的とした監視制御システムや変電所自動化を志向したシステムが全て含まれるが，本報告では，デジタル通信を使用した監視·保守システム，各種センサ，電子式CT やVT および高度異常診断システムを対象（ここではインテリジェント化と称す）とした調査結果を述べる。また，新規適用技術として複合碍管の適用状況について紹介する。