溶接継手の寿命予測に関する研究として,多軸応力場を考慮した空孔拡散理論に基づくボイド発生·成長シミュレーション等が行われている.著者らはクリープボイド個数密度の増加速度に基づいて,有限要素解析(PEM: Finite Element Analysis)により,クリープ損傷を予測する簡易手法を提案し,9%Cr鋼長手溶接内圧クリープ試験体に適用している.本研究では,12%Cr鋼長手溶接の内圧クリープ試験及び有限要素法によるクリープ解析を実施し,ボイド個数密度増加速度と多軸応力状態との関係を明らかにした.この関係を用いて,提案した予測手法を12%Cr鋼長手溶接内圧クリープ試験体に適用した.
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