IEC（b）電極系における部分放電特性の正弦波印加電圧周波数依存性

摘要

高電圧危機に使用されている高分子絶縁体の劣化機構の中で、部分放電は電気ストレスによる最も重要な劣化のひとつであり、その現象の理解と対策は機器の寿命に大きく作用する。そのため交流高電圧機器絶縁の部分放電劣化において、各種欠陥形状での絶縁体寿命や部分放電現象の解明が望まれている。部分放電現象の解明には、最大放電電荷、部分放電発生頻度の他に、印加電圧の位相角Φに対する放電パルスの平均電荷qを示すパルス平均Φ-q分布や、パルス平均Φ-q分布の非対称性を定量的に評価する指標である歪度S_Φといった特性量が使用される。