新型I3 1.2Lスーパーチャージャガソリンエンジンにおける低フリクション技術開発

摘要

近年、地球温暖化防止、環境保護の観点から自動車エンジンに求められるCO_2削減要求は年々厳しさを増している．それら要求に対してはHEV、アイドリングストップ、直噴化、高圧縮比化等様々な方策にて対応している．上記技術に加え、機械損失（フリクション）低減、熱効率向上等のエンジン素質向上も重要な技術開発となっている．本稿では従来I4 1.5Lガソリンエンジンと同等出力としながらCO_2排出量95g/km（欧州モード）を達成させた新型I3 1.2Lスーパーチャージャガソリンエンジンについて、フリクション低減効果が大である3気筒化とは別に各部位に採用したフリクション低減技術について紹介する．