非定型な事故車修理の作業時間を記録するインタフェースの検討

摘要

そこで著者らは，作業時間観測を電子化し直接記録することで集計作業を短時間に行うという考え方に基づく検討を過去に行っている．バーコードを用いた作業入力で非熟練者でも迅速に時間観測し，集計作業が短時間で行える作業観測システムを開発したのである．ただ，このシステムも事前に作業手順を決定した上で時間観測を行うものであったため，定型作業にしか対応できないという問題点があった．記録への柔軟性がない（作業メモが残せない，経過した時間の項目を遡って記録·修正できないなど）こともあり結果的に非定型な修理作業への適用までは困難であった．これ以降，事故車修理の作業時間観測に対応したシステムの報告例はないように思われる．このような背景より，今回，非定型な事故車の復元修理作業に適用可能な作業時間観測用のインタフェースを検討することとした．