太陽熱利用システムの標準化に向けた取り組み

摘要

ソーラーエネルギー利用推進フォーラムにおける太陽利用システムの標準化に関する取組状況を報告する。太陽熱システムは、性能や安全性がだれにでもわかるように表示できる事が必要であり、そのためには、製品の品質は勿論、一定水準以上の施工品質の維持·向上は必須であると言える。また、部品·部材を共通化し、標準的な施工方法を進める事が普及·拡大への近道である。また、これらにより、コストダウンも期待できる。本報告では、これらの目的を達成するため、いくつかの標準化に向けた取り組みを報告する。また、ソーラーシステム振興協会（以下、ソ振協）では、これらの内容について「住宅用ソーラー施工技術の基礎知識」としてその成果を平成23 年度にまとめ、今年度も改訂作業中である。詳しくは、これを参照されたい。具体的には、施工標準化、施工士認定制度、機器認証制度、人工太陽による試験評価手法の構築と公的試験機関の設立に向けた検討について以下に述べる。