一様伸び後の変形抵抗の同定手法の検討－引張試験における負荷履歴測定の高精度化 第1報

摘要

しかし，これらの材料は一様伸びが小さく，それゆえ高ひずみ域における外挿の信頼性は低い．正確な成形シミュレーションを実施するためには，一様伸び後の応力一ひずみ曲線の同定が必要であり，くびれ部断面での一様応力分布を仮定して引張試験から同定する試みが報告されている．近年，計算機の能力向上に伴って，多数の計算が高速にできるようになり，最適化ソフトウェアを用いて数式表現の材料変数の同定が可能となっている．本報では，金属バルク材の引張試験を対象に，一様伸び後の変形抵抗を最適化手法によって同定した．