ベルトドライブユニット組立のためのタスクボードの開発

摘要

タスクボードとは，アメリカ国立標準技術研究所（National Institute of Standards and Technology; NIST）が，製造工程における組立作業を行うロボットシステムの能力を評価するために開発した，組立ボードおよび部品セットである．ロボットの組立作業に応じて，ペグインホールやコネクタのはめこみ等の作業を行うボード，ベルトやチェーンの調整作業を行うボード，ケーブルの取り回し作業を行うボード等が提案されている．これらのボードおよび部品の仕様，CAD図面およびSTLファイル，部品配置のレイアウト，実験結果の評価および分析手順，統計ソフトウェア等が公開されている．近年，ロボットシステムの性能を定量的に評価する指標が産業界からも求められており，タスクボードは組立作業を行うロボットシステムのベンチマークの一つとして期待されている．