研削中の工作物熱変形挙動を考慮した知能化研削システムの開発

摘要

円筒プランジ研削においては，研削中に工作物の寸法生成量を定寸ゲージで測定し，寸法生成量が所要の取り代に達すると砥石を後退させる定寸装置が用いられる．しかしながら定寸ゲージで測定した寸法生成量には，工作物の熱変形量も含まれているため，加工後に工作物が冷却され熱収縮すると最終的な寸法生成量は所要の取り代を上回り，工作物が目標の直径より小さく仕上げられ，寸法誤差が生じる恐れがある．そのため寸法精度を向上させるには，研削中の工作物熱変形挙動を考慮して研削盤を制御する必要がある．