アルミナセラミックスのMQL研削加工ダイヤモンド軸付砥石を用いた形状創成における,研削速度の影響

摘要

MQL（Minimum Quantity Lubrication）は，極微量の霧状油剤と圧縮空気の混合流を加工部に供給する機械加工の方法であり，広義には乾式加工の範疇とされる．刃先の潤滑と冷却の効果において湿式加工と同等の効果を発揮できる場合も多く，大幅に切削油剤の使用量を低減できる．その結果油剤使用にかかるコスト，環境負荷，作業者への影響を低減する効果が大きいことから，自動車産業のエンジン部品の切削加工を中心に実用化が進められてきた．MQLが適用されてきた主な部品と材料を図1に示す．