SSRT条件下におけるMIMステンレス鋼の腐食特性に及ぼす粉末粒子径の影響

摘要

ステンレス鋼は機械的性質が良く，耐食性にも優れているため，家庭用電子機器や自動車部晶などに広く使用されている．そのステンレス鋼は，溶製方法で製造されているが，最近では，小型複雑形状製品に粉末冶金法の1つであるMetal Injection Molding(以降MIMと略記）法が使用されるようになっている．MIM法はニアネットシェイプが可能で，その需要は増大している．当研究室では，MIM法で製造されたステンレス鋼を事容製材と比較して，耐食性がわずかに劣り，その原因は造紐的粒子表面の酸化によるものと結論づけてきた．これらを背景に本研究では，SSRT条件下におけるMIMステンレス鋼の耐食性に及ぼす粉末粒子径の影響について調査した．