赤外線サーモグラフとメッシュスクリーンによる気流温度場の簡易可視化法（半透明メッシュスクリーンの見掛けの放射率について）

摘要

気流の温度場の可視化に関して、2 次元温度分布を測定するサーモグラフ法や、流れの密度分布から計算により温度場を求めるマッハツェンダ法など様々な手法が確立されている。しかしこれまでの手法は、高額な設備や熟練した技術などが要求される場合が多い。そこで、筆者らは、既報にて赤外線サーモグラフと黒色のメッシュスクリーンを組み合わせることにより、温風の温度場を簡易かつ迅速に可視化する手法を提案するとともに、メッシュスクリーンの開口率が測定結果に与える影響について検討してきた。本報では、メッシュスクリーンの色が半透明の場合について、その見掛けの放射率に及ぼす開口率の影響について検討した結果について報告する。