耐熱細線群の赤熱を利用した乱流火炎の瞬間多次元温度分布の計測手法の開発

摘要

本研究では，多数の耐熱極細素線を燃焼領域に挿入し，それらの赤熱輻射光強度画像を高速度カメラで撮影し，輝度－温度校正処理を経て温度分布を獲得する，新しい時系列多次元温度計測手法を提案する．素線には，耐熱性·耐酸化性に優れるハイニカロン繊維（素線径14μm）を選択した．本手法では，素線群の設置形態を工夫することで，三次元温度分布の時系列計測が可能であるが，本報では，研究の第一段階として，同一水平面上に配置した素線群と静止画カメラを用いた乱流火炎の二次元瞬間温度分布の計測を実施した．