体導音センサを用いた生体量計測システム

摘要

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、眠っている間に呼吸が止まってしまう状態'(無呼吸)が繰り返される病気である。SASの始めは自覚症状がほとhどなく、気づかないまま徐々に症状が進行するため異常を早期に発見することが重要である。病気の早期発見•早期治療のためには、多くの人は定期的に病院で健康診断を受けている。しかし、2020年2月より、日本国内において感染拡大が始まった新型コロナウィルスの影響で、病院等感染リスクの高い場所に出かけることを避けるようになり、在宅医療の重要性が増している。近年、スマートウォツチなど様々な小型生体量計測器が現れていて在宅計測も可能になっているが、ほとhどは単ーの生体量だけを計測している(1)(2)。ー方、SASでは睡眠中に無呼吸が繰り返されると、身体の中の酸素が不足し、それを補うために身体は心拍数を上げることが知られている(3)(4)。そのため、呼吸と心拍の同時計測ができる簡易な計測装置の開発が望まれている。