医療用各種サーマルプリンターの巿場動向

摘要

モノクロ感熱プリンターが1980年代に超音波診断装置向け、カラー昇華熱転写プリンターが1990年代に内視鏡診断装置の参照用画像出力用として使用されるようになって以来、小型、高画質、高速出力、高信頼性、低騒音という特徴から今日まで、当社のサーマルプリンターが医療現場において広く活用されている。昨今のデジタル化により、一般的にはプリンター出力を主とするハードコピーの用途が失われていくという予想がある。しかし、実際の医療現場においては各国の法規制や、医療ワークフローに根差した印画出力用途がまだまだ存在する。本稿では当社のサーマルプリンターの特徴を解説するとともに、医療現場での使用状況を報告する。