超電導リニア用地上コイルの絶縁性能評価用モールド試験体の部分放電特性と電磁波強度の関係

摘要

超電導リニア用推進コイルの絶縁性能評価のために，車上から推進コイルが放射する電磁波を検出して検査を行う手法を検討している。検出した電磁波の強度と既存手法による部分放電電荷量の関係性を知るために，推進コイルに発生し得る部分放電発生源を有するモールド試験体を製作し，部分放電電荷量と放射電磁波を同時に測定する試験を実施した。試験結果より，部分放電電荷量と放射電磁波には強い相関があることがわかった。今後は，長期の連続課電試験を実施し部分放電が推進コイルの絶縁性能に及ぼす影響について評価を進める予定である。