表面波探査データを利用したRayleigh波基本モードの減衰係数の推定

摘要

表(層)地盤の減衰係数を推定するために表面波探査データを用いて，表(層)地盤の減衰定数を求めた.高次モードが卓越した観測波形から減衰係数を求めると，基本モードのみの場合と比べ，結果が大幅に異なることが分かった.今回のように，分散曲線の基本モードと高次モードが分離できていれば,高次モード成分の分離が可能となる.ただし，今回は1次モードのみを考慮しているため，他のモードの影響や推定精度については検討が必要である.今後は,推定された減衰係数を用いてAnderson et al.(1969)に基づき，1次元Q値構造の推定を行う予定である.