別府鉄輪地域の速度構造調査

摘要

別府鉄輪地域付近の異なる重力基盤標高の地点にて微動探査を実施し，得られるスぺクトル比及び速度構造の違いについて検討した.H/Vスペクトルでは概ね重力基盤標高に対応した傾向力されたが，鉄輪西ェリァでは明瞭なピークが見られず，推定より基盤標高が高いと考えられる.また，鉄輪エリアでもピークが得られる地点があり，基盤が高い地域でも，狭い範囲で基盤標高が変化すると考えられ，地点により堆積(層)が厚い可能性があることが分かった.簡易変換による鉄輪エリアのS波速度構造は深度100 m前後で900-1000m/sを示し，既存の上人地域に比べても非常に速く，重力基盤構造に対応した速度構造が得られた.今後、同地点で小半径ァレイを実施し100 m以浅に対応する位相速度を求めた後、最終的なS波速度構造を決定する予定である.