多変量関数主成分分析による手話学習者の多部位挙動分析

摘要

手話は自分の意思を他人に伝えるために，手の形，位置，動きや表情を利用する独自の文法体系をもつた言語である.日本国内の多くの特別支援学校では，言葉を話す以外の会話手段の中から，手話をとり入れた授業が展開されている.そして，手話の需要の高まりとともに，手話学習時の動作の正確性について関心が寄せられている.この手話動作の正確性を，手話学習時の学習者の動作とお手本者の手話動作の類似性を利用して，定量的に評価しようと考えた.本研究では，手話動作の分析法を確立しょうと試み，多変量関数主成分分析（HappandGreven(2018))による手話の分析方法を提案する.