反復データ除去実験と非反復データ除去実験での観測インパクトの違い：北極域ラジオゾンデ観測の場合

摘要

山崎ら（2021 年度春季大会予稿，以下山崎らA）では，中緯度・熱帯・北極域の3 つの緯度帯のそれぞれから4 地域（近傍3 ラジオゾンデ観測地点からなる）ずつ選択した計12 つのデータ除去（data denial）実験と除去しない（標準）実験との差から観測インパクトを求め，その観測インパクトが週間予報の間どのくらい持続するのかを調査した．調査の結果，予報初期での予報を改善する観測インパクトは短期予報（1～2 日予報）の間保持され，北極域の観測については中期予報（4～7 日予報）においても観測インパクトが保持されやすいことがわかった．