ARを用いた身体拡張によるソーシャルプレゼンスの強化

摘要

現在コロナウイルスの影響下で遠隔でのコミュニケーションの重要性は増している．また核家族化によりコミュニケーションが取りづらくなっている．ビデオチャットなどのコミュニケーションシステムでは対面環境に液晶を挟む，そのため相手との同じ空間にいるような感覚ではなく，ソーシャルプレゼンスが十分ではない．ソーシャルプレゼンスとは離れた場所にいる人とあたかも対面している感覚である．FacebookはVR空間内のソーシャルプレゼンスの定義「同じVR空間内にいる相手を意識する感覚」をしているが若干異なる.VR内の相手に関してはアバターを通しての存在認識も含hでいる．また遠隔地でのデータのやり取りはファイルの送信のみで行われているが，現実では人が対面し受け渡すという行為が入る．身体の拡張を行い，対面環境の壁を取り払うとともに，2つの離れた場所でも受け渡しという行為を行うことにより，より繋がったかのような感覚をもたらし，ソーシャルプレゼンスの向上を図る．