配合を要因としたコンクリートのブリーディングが硬化後表層のドリル削孔速度に及ぼす影響

摘要

本報では，小径ドリル型削孔試験機による構造物表層の品質評価を目的とし，水セメント比および単位水量を要因としたコンクリートを対象として，ブリーディング量がドリル削孔速度に及ぼす影響について実験的に検討した．実験結果より，水セメント比を要因とした実験では，打込み面および底面のいずれについても，水セメント比の増加にともない，削孔速度は緩やかに小さくなる傾向が認められた．また，打込み面および底面のいずれも，ブリーディング量と削孔速度の間には負の相関関係がみられたため，その要因について既往の研究結果をもとに考察した．