アンビエントノイズがVHF 音の聴取に与える影響

摘要

人の可聴域は一般に20 Hz から20 kHz と言われているが、子どもの中には28 kHz（100dB 超）を検知できることが確認されている，。超高周波音（VHF(Very High Frequency)音）は人間の可聴域を挟み上限が人の聞こえない音波、下限が十分な大きさであれば健常者が聞くことが出来る音を言う。VHF 音を聴取すると不快になる事例もあるため、問題視をされている。そのVHF 音が他の音によってかき消された（即ち、マスキングをされた）とき、VHF 音は聞こえなくなるが、生理的、心理的影響はどうなるのかという事が現在注目されている。今回の研究ではSN 比を変えながら背景音であるアンビエントノイズと超高周波音を同時に呈示し、聞こえがどのように変わるのかを調べる聴感実験を行った。