リチウムドープペロブスカイト太陽電池の光無線給電応用

摘要

様々な応用が期待されるワイヤレス給電のなかでも、高周波を用いるワイヤレス給電が苦手とする応用分野向けの技術として、光を用いた「光無線給電」が注目されつつある[1, 2]。そこで我々は、電圧ロスが非常に小さく、大きな禁制帯幅を有する光吸収層の適用が可能、というペロブスカイト太陽電池の特徴を利用することにより、高効率な光無線給電用光電変換素子の開発に取り組hでいる。これまでにバンドギャップ約 2.3 eV のCH3NH3PbBr3 太陽電池に対してリチウム処理を施すことによって太陽電池特性の改善、特に開放電圧の向上が確認されたが[3]、本研究ではリチウム処理をしたCH3NH3PbBr3太陽電池の単色光発電特性を評価した。