部分溶融法におけるルテニウム系銅酸化物RuEu-1222単結晶の合成温度と超伝導転移温度の関係

摘要

ルテニウム系銅酸化物は磁気秩序と超伝導が低温で共存することから注目を集めている．しかしながら CuO_2面間の希土類層が 2 層の RuRE-1222（RE は希土類）は合成が困難で単結晶試料を用いた研究報告はほとhどない．また，この系の超伝導特性はサンプル依存性が大きく，超伝導がインターグロースによって生じた EuSr_2Cu_(3-x)(CO_3)_xO_(7+z)相に由来するという報告[1]もあり， RuEu-1222の超伝導は未だ不明瞭な点が残る．