Smart Wake Ship による実船伴流再現手法の開発

摘要

地球規模での環境負荷低減が注目されており，海事産業の分野においても環境負荷低減に向けた技術開発が強く求められている．国際海事機関IMO（InternationalMaritime Organization）では，第72 回海洋環境保護委員会（MEPC72）において，国際海運の温室効果ガス（GHG）削減目標やその実現のための対策等を包括的に定める「GHG 削減戦略：2008 年をベースに，2030 年までに国際海運全体の燃費効率を40％改善し，2050 年までにGHG排出量を半減させ，最終的には，今世紀中のなるべく早期にGHG 排出ゼロを目指すこと」が採択された1)．国内においても「国際海運GHG ゼロエミッション」プロジェクトにおいて，海運・造船・舶用の各海事産業界や研究機関・公的機関等が連携し，国際海運のゼロエミッションに向けたロードマップが2020 年3 月に策定された2)．