「耐塩ちょう架線被覆剥き工具」の開発

摘要

現在、秋田支社管内羽越本線の浪塩害区間では、塩害対策のため耐塩ちょう架線の導入が進められている。耐塩ちょう架線は絶縁性に優れたエポキシ樹脂層で覆われているため、ちょう架線とトロリ線のコネクタ接続箇所は、エポキシ樹脂層を剥離する必要がある。しかし、現状では、溶剤とワイヤブラシを用いた剥離方法を用いているため、夏季では30 分、冬季では50 分程度と多くの時間を費やしている。また羽越本線の平均き電停止時間は2 時間程度であり、張替作業にかかる時間が制約されているため、剥離時間短縮を目的に、「耐塩ちょう架線被覆剥き工具」を開発することとした。