東海道新幹線信号装置ソフト変更の時間短縮と低コスト化の実現

摘要

新幹線信号装置の更新に向けて、これまでに次世代のATC地上装置や連動制御盤の開発に取り組み、導入コストの低減に寄与する技術的成果を挙げてきた。次に、信号装置の更新後も継続的な改修が予想されるため、装置改修が容易となる保守性の向上が装置導入後のコスト低減に直結すると考えた。新幹線の信号装置は、輸送改善施策に対応するためにこれまで幾度となく改修を行い、その改修作業に多大な時間とコストを費やしてきた。電子制御を行う信号装置の制御内容を改修するには、装置に搭載するソフトウェアを変更する必要があり、この作業を省力化することが保守性の向上につながると考え研究に取り組hだ。今回、ソフトウェア変更作業の時間短縮と社員だけで変更作業を可能とする操作性の向上を実現したので報告する。