保護継電器特性試験における安全性と試験精度の向上

摘要

変電所の保護継電器特性試験における試験精度及び安全性の向上を図る。(1)保護継電器特性試験(図1)現状、保護継電器特性試験を行う際には、まず試験対象の保護継電器を回路から切り離し、変電所の所内電源盤から保護継電器に電源を供給する。その後、専用の試験器を接続して保護継電器のコイルに印加する電流・電圧を変化させ、保護継電器が動作した瞬間の動作電圧・動作電流・動作時間を記録する。この特性試験は、試験機の電流・電圧を変化させながら合図があった瞬間の数値を読み取る測定者と、保護継電器本体の動作ランプを目視して合図を送る確認者の2名で行う。また、1変電所あたり約15台ある保護継電器を順次入れ換えて作業している。