整流器•変圧器間布設ケーブルでの同相内の電流不平衡について

摘要

昭和60年、地下鉄浅草線人形町変電所シリコン整流器更新工事終了後、変圧 器とシリコン整流器間を接続するケーブルで、負荷時同相内のケーブル（3相 1190V 1相当りCV325° ×3条）の温度が著しく異なるのが発見された。その後 大門変電所でも同様な辜例がみうけられた。原因は同相内のケーブルインピー ダンスの相違により、電流の不平衡が生じたためであった。結果として同相内 のケーブル配列を考慮にいれて、撚架（配列替え）を施すことで解決した。こ れに関連して、撚架実施後の不平衡率について、実測値と簡易計算値を比校し てみたが、ほぼ一致したので、この計算方法について報告したい。