ZEBを目指した中規模事務所ビルの計画と検証(第9報）変風量コアンダ空調システムの実大実験施設における被験者実験

摘要

本報では、変風量コアンダ空調システムが形成する室内について被験者を用いた熱的快適性評価を行った。その結果、熱的快適性は概ね良好であり、特に上半身に気流が当たる地点において快適性が高いことを示した。しかし、気流の影響が少ない地点と主に下半身に気流が当たる地点において快適性が落ちることから、天井から剥離する吹出気流を下半身まで到達させない範囲で制御することにより、快適な空調を行うことができると考えられる。次報では、変風量コアンダ空調システムの暖房運転時における、実大実験室を用いた環境測定結果とCFD解析の整合性評価結果にっいて報告する。