ZEBを指向した大学研究施設のコミッショニングに関する研究その1　文系研究棟における運用1年目の性能検証

摘要

企画当初段階から学内でのインハウス型コミツショニングを導入したZEB指向の大学文系研究棟を对象に、ィンハウス型コミッショニングの有效性と文系施設のZEB化追求可能性について、運用1年目の実測建物性能をもとに検証を行った。運用1年目のZEBレベルの評価としては「ZEB Ready」であり、文系用途であればコミツショニングを適切に行うことで少なくとも「ZEB Ready」を達成できることがわかつた。また、特に空調について運用改善余地が見られ、全熱交換器の運用改善、自然換気の積極的利用により合計17.3 [MJ/M~2 .年]の削減が可能であると推計され、コンセントのエネルギー消費量を含まない場合であれば「Nearly ZEB Level II」達成の可能も十分あると考えられるが、運用改善効果についてはシミュレーシヨンも併せたより詳細な検証が必要である。