リアルタイムシミュレータを用いた電力系統保護制御製品開発環境の構築

摘要

地球温暖化対策やエネルギーセキュリティの確保，東日本大震災後の電力供給対策等を目的として，太陽光発電システムに代表される間欠性の再生可能エネルギー電源(RE電源)の導入量が急激に拡大している。特に，2012年度から開始されたFIT (全量買取制度)がその動きを加速している。予てから，間欠性電源の增加により電力系統の安定性が低下する懸念が指摘され，これらの課題に対する対策技術について様々な検討や実証がなされている。また，図1に示すように，電力系統には多様な機器•設備が接続されることから，その挙動は今後より複雑化していき，その制御が重要となると考えられる。