安全制御•故障診断系設計調査専門委員会における調査研究活動の総括

摘要

東日本大震災以来，自然災害と故障などにおける基盤産業，特に石油化学，鉄鋼，自動車製造等の素材関連工業分野の安全性への注目度が高まっている。そのため，産業地区が異常事態に陥った場合を考え，上述のような産業における異常検出および安全制御システムの開発に関する研究が不可欠である。本調査専門委員会は，人学，公的な研究機関，企業などに所属する研究者•技術者が集まり，近年，制御•故障診断の分野で注目されている安全制御•故障診断系設計に関する新しい進展と，実システムへの応用状況について調查および解析を行い，より実用的な安全制御•故障診断系の設計，さらに自然災害と故障などの異常事態対策を備えた安全制御•故障診断統合化環境の構築に寄与することを目的として設置された。