電車線設備移設·復旧方法について

摘要

当社は、平成20年度開業を目指し中之島新線(玉江橘〜天満橘間約2.9km)建設の各種工事を進めている。そのうち'平成18年4月16日未明に行った京阪本線切替工事は、従来A線を使用していた淀屋橋行き線路を上り下りともB線に切り替えるというものであり(図1)、切替以降B線走行列車が大幅に増加することとなった(切替前:平日45本、土休日0本→切替後：平日368本、土休日324本)。このため、切替に先立ち、天满橘〜京橘間の上りB線にある前島跨線橘(上下A線をまたぐ)の騒音対策として、銅桁からPC桁への架け替え工事を施工した(写真1·2)。しかし、大規模な土木工事ゆえ電車線設備移設·復旧は30分以内で行わなければ初発列車に間に合わないという厳しい条件であった。