シリコーンゴムの劣化指標値としてのインデンターにより測定した応力-ひずみ曲線の積分値

摘要

原子力発電所の安全系ケーブル絶縁体と同成分のシリコーンゴム(SiR)1mm厚シートを，200, 265, 290oCでそれぞれ100, 200, 400, 600, 800時間劣化させ試料とした。これら試料について，IM測定装置(IM-INSSⅢ，とぶさシステムズ)を用い，IEC/IEEE62582-2に規定された先端径が0.79mmの押針を速度0.080mm/sで変位させながら応力-歪み曲線を，3cm四方内の異なる6点で計測した。IMとは，押針を押す力が1.0～4.0Nでの応力-歪み曲線の平均的な微係数であるが，IMに加えて，同曲線の同応力範囲での積分値を算出した。これを，通常の引張試験に習い，靭性と呼ぶ。