折り紙スピーカのための電極の連続配線可否判別

摘要

折り紙は，大きな構造をコンパクトに収納できる性質から宇宙展開構造物に，強い構造を軽い材料で実現できる性質から折り紙構造建築になど，様々な分野に応用されてきた．そして，物理特性を活かした構造だけでなく，折り紙の小面を電極として用いることで，スピーカやキャパシタなどを製造する電子回路的な応用が増加している．平坦折りの展開図は2 色に塗り分けられることが知られており，2 色への塗り分けは，平坦折りの裏表だけでなく，電極として用いる場合の正極と負極に応用できる．しかし各小面への配線が問題となり，製作者が電極パターンを適切に設計することで，ジャンプワイヤを必要としない配線を実現してきた．