カウアラダー回路による減衰項を考慮した電磁振動解析

摘要

本報では，CLN法とデータ同化手法を組みわせた振動システム同定の方法について検討した。まず振動問題のCLN法において，レイリー減衰項を考慮した場合の定式化を示した。次にCLN法とEnKFを組み合わせることで，LCラダー回路のパラメータを推定する方法について提案した。提案法をタービン発電機モデルに適用し，減衰係数が適切に推定できることを示した。また，回路定数を合わせて推定する問題では，データ同化後の応答は真値の応用波形とは一致したものの，システムの固有値は真値とは一致せず，観測行列を適切に与えなければならない可能性が高いと分かった。