潜熱蓄熱材をオフィスの二重床内に活用した空調システムに関する研究その1潜熱蓄熱材活用空調システムの概要および実験室実験

摘要

潜熱蓄熱材（以下、PCM)は、常温で蓄放熱が可能であり、室温安定効果や、省エネ効果が期待できることから、住宅用等に採用されている事例は多いが、オフィスの空調システムへの適用事例は、まだ少ない。本研究は、オフィスの二重床にPCMを敷設し、外気の冷熱や、冷暖房の余熱をPCMに蓄熱させることにより、省エネ効果と快適性向上の効果を期待したPCM活用空調システムに関する研究である。