海色リモートセンシングの水質推定手法統一化に向けた沿岸域·湖沼の光環境特性の解明

摘要

沿岸域·湖沼は，水中の光環境が非常に複雑であることから水色リモートセンシングによる水質推定手法の開発は困難を極めており，水域ごとに異なる推定手法が提案されているのが現状である.そこで本研究では，東京湾，瀬戸内海といった特性の異なる閉鎖性水域及び湖沼である霞ヶ浦，さらに土砂流入が著しいタイランド湾，ベトナムカムラン湾において光学観測を実施し，各水域の光環境の解明を試みた.また，各水域の固有光学性に基づき放射伝達シミュレーションを実施することで，クロロフィルa及び濁度推定モデルの統一化の可能性にっいて検討した.